日食の概要


日食とは、月が太陽を隠す現象です。

日食 ━┳━ 中心食 ━┳━ 皆既日食 (太陽が全て隠れる)
       ┃            ┃
       ┃            ┠─ (金環皆既日食)
       ┃            ┃
       ┃            ┗━ 金環日食 (太陽がリング状になる)
       ┃
       ┗━ 部分日食 (太陽が一部だけ隠れる)
まず、月と太陽がほぼ重なるのが「皆既日食」と「金環日食」。 太陽が一部だけ隠れるのが部分日食です。
皆既日食と金環日食を合わせて「中心食」と言うこともあります。 地球からは太陽と月の見かけの大きさがほぼ同じ(全くの偶然)。 しかし太陽も月も地球との距離は一定ではなく、見かけの大きさがわずかながら大きくなったり小さくなったりするために、日食ごとに違いが起こります。
中心食が見られる地域は細い帯状になり、それぞれ皆既食帯、金環食帯と呼ばれます。

また「金環皆既日食」というのは太陽と月の見かけの大きさがほぼ同じで、金環皆既食帯の中央付近では地球と月の距離が近く皆既日食になり、両端付近では地球と月の距離が遠く金環日食になるものを言います。

皆既や金環の直前や直後では「ベイリーのビーズ」現象が見られます。
月の縁は山や谷があるためにギザギザになっています。太陽の縁に、月の山で隠された部分と、谷から見える部分とが同時にできるため、太陽の光が途切れ途切れに見えるというものです。
この現象は太陽と月の大きさが近いほど顕著で、金環皆既日食ではほぼ全周にわたって見えることもあります。


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