まるで台風のように荒れた嵐が去り、見事な秋晴れの空が戻ってきました。
公式戦3位までのチームでプレーオフが行なわれます。
全チーム等しい条件で公式戦を行なっているので、プレーオフをする意味がありません。
ただし今シーズンは3チームが最後まで争い、プレーオフで最後の決着をつけるという理屈にちょうどいいぐらいの僅差だったので、プレーオフに対して気持ちが比較的スッと入ることができました。
まず第1ステージとして、公式戦2位の西武と3位のソフトバンクの対戦。
勝った方が公式戦1位の日本ハムと第2ステージで優勝を争います。
第1ステージは3試合中の2試合に勝った方が勝ち抜けなので、各試合の重要度が非常に高くなっています。
スタンドは内野も外野もほぼ満員。
チケットはファンクラブ先行発売分があったおかげで比較的容易に入手でき、内野指定席の値段も公式戦のファンクラブ割引と同じ2000円と良心的過ぎます。
選手入場などの大掛かりなセレモニーはなく、試合前はお決まりの花束贈呈のみ。
始球式は西武ライオンズ初優勝時の中心打者だった大田卓司さん。
引退後にダイエーホークスのコーチを務めていたこともあるので、適格な人選でした。
ただし、服装は始球式として適格とは言い難い、普段着っぽいものを着ています。
公式戦の審判は内野4人だけですが、プレーオフからは外野に線審が加わった6人体制。
見る方としても特別な試合だという雰囲気が高まります。
西武の先発はもちろん松坂大輔。
以前はここ1番で勝てず、世間一般で言われているほどの怪物ぶりを示せていませんでした。
でも今年3月の World Baseball Classic でMVPの活躍。
今シーズンの公式戦では、単に打者と対戦しているだけではない、チーム対チームの勝負のために投げるという、本物のエース投手になりました。
ホークスの先発はパ・リーグ投手部門4冠王の斉藤和巳。
勝利、勝率、防御率、奪三振の全てで松坂をわずかずつ上回りました。
この日本の中でトップ2投手の直接対決が、とても重みのあるプレーオフの第1戦で見られます。
ホークスの先発はパ・リーグ投手部門4冠王の斉藤和巳。
勝利、勝率、防御率、奪三振の全てで松坂をわずかずつ上回りました。
この日本の中でトップ2投手の直接対決が、とても重みのあるプレーオフの第1戦で見られます。
打者で勝敗の行方を大きく左右しそうなのが、ホークスの4番打者の松中。
公式戦では松坂の速球に負けず、よく打っています。
過去2年のプレーオフではほとんど安打も打てず、ホークスのリーグ優勝を逃す大きな敗因の一つになっていました。
でも松中もWBCでのプレーを見て、大舞台に弱いという世間の悪評はもう当たっていないと私は考えています。
そして2回表の松中最初の打席は、あとわずかでホームランになりそうだったフェンス直撃の二塁打。
無死一、二塁となり、ここでホークスはバントを試みます。
でも抜群の守備力を持つ松坂が素早く処理して三塁は悠々アウト、送りバント失敗。
その後の打者も打ち取ってこの回0点。
松坂は毎回走者を出すのですが、ムキになって投げることはなく落ち着いてじっくり打者を攻め、後続を危なげなく打ち取ります。
斉藤はほとんど外野へも打球を飛ばさせず、ほぼ完璧な投球。
両投手譲らず、6回まで0対0。
7回表に、ホークスは2本の安打と、この試合松坂が与えた4つ目の死球で二死満塁のチャンス。
松坂はここも落ち着いて打者を一塁ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けます。
その直後の7回裏、今度は3番と4番の連続安打で西武が無死一、二塁のチャンス。
ここで斉藤がなにかアクシデントがあったらしく、一旦ベンチへ戻ります。
数分後にマウンドに戻ってきて試合再開。
これで投球のリズムが狂ったのかどうかはわかりませんが、ここで和田が3者連続となるヒット。
2塁走者がホームに帰り、ついに均衡が破れて西武が1点先制。
ただ斉藤も集中力を切らさず、無死二、三塁のピンチで後続の打者を打ち取ったので、それ以上の点は入りません。
しかしこの1点で松坂はそれまでの慎重さが目立つ投球から、打者を攻める投球に代わりました。
8回表、ホークスの3,4,5番を3者連続三振に仕留めて完全にライオンズペース。
9回表は松坂の投球が打者を圧倒。
もう打者が打てるような雰囲気は全くなく、1点を守り切って西武が第1ステージ突破に王手。
高校野球の斎藤投手対田中投手の投げ合いが注目されましたが、それとは比較できないほど高いレベルの投手戦に勝利したのは、やはり怪物松坂。
松坂はオフにメジャーリーグ移籍が噂されているので、これから先の登板はどれも日本で最後の登板になる可能性があります。
球場で生で見られるのはこれが最後かもしれませんが、とにかくこれほど内容の濃い投球を見られて満足です。